「ひふ」は私達のからだ全身を包んで、空気中などにある細菌や微生物、カビ等が身体の中に入り込んでくるのを防いでいます。
また、体液が外に漏れて身体の内部が乾燥するのも防いでいます。
ですから、火傷などで全身の3分の1の「ひふ」を失うとヒトは死んでしまいます。

「ひふ」の面積は大人で畳一畳文ほどの大きさがあり、重さは約3kg程です。
これは、脳や肝臓よりも重いのです。
ですから「ひふ」はヒトの命を守るためになくてはならない臓器で、ヒトの臓器の中で一番大きな臓器と言えます。

《何故間違える?お肌のケア》

皆さんは、胃の調子が悪い時はどうしますか?
お粥など消化の良いものを食べるようにしますよね。
肝臓が心配であればお酒を控えたりと、このように皆さんは「内蔵」がしてほしい事をしていると思います。
そうする事で「内臓」の自然治癒力を応援する事が出来ているんです。

では、お肌の調子が悪い時はどうでしょう?

例えば、毛穴に詰まった皮脂が気になる時、爪で押し出したり、粘着性のテープで取り出したりしていませんか?
肌がごわついていて化粧ノリが悪いからと言って、スクラブ洗顔などでピーリングをしていませんか?

このような対処の仕方は、肌にとって負担になってしまうのです。

「お肌」の調子が悪い時も「内臓」を応援するように「お肌」の自然治癒力をサポートするようなお手入れが必要なんです。

じゃあ、どうして「お肌」の場合は、間違ったお手入れをしてしまうのでしょうか?

それは「内臓」に関する情報は比較的、医学的な情報が多いので、身体全体を考えた処置が出来やすいのに比べて、
「お肌」に関する情報は、皮膚科学的な情報よりも、ほとんどが見た目の美しさ等が主体になっている美容的情報が多いからかもしれません。

「お肌」は、本来どのような機能を持ち、私達の身体にとってどのような働きをしているのか。
この事を知って、あなたの「お肌」がしてほしい事をしてあげる事が、きれいな「お肌」を保つ秘訣なんです。