角質層は乾燥や外界からの異物の侵入、さらに紫外線などから体内の器官を守っています。
この機能を「バリア機能」と呼びます。
角質層のバリア機能は、角質細胞と角質細胞の隙間を埋めている「細胞間脂質」と「天然保湿因子(NMF)」
に含まれる水分によって保たれています。
また、角質層の表面を覆う「表皮脂質」も皮膚を弱酸性に保って細菌などからからだを守っています。
この3つの要素のバランスを模式図的に表すと下のようになります。
角質層の中に細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)+水分が充満していて、角質層の表面に表皮脂質が薄い膜を作っている状態が正常なバランスになります。
「肌のうるおい」は、角質層のバリア機能の仕組みと深くかかわっています。
角質層のバリア機能が正常に働いている時、つまり「バリア機能のための3要素」が正常なバランスの時、
「肌理の整ったうるおいの肌」になっているということです。